●キューバ音楽

 キューバ音楽が話題になっている。確かに、人を惹きつけて不思議ではないものが、キューバ音楽の中にはあると思う。
 キューバ音楽は盛りだくさんだ。
 だから、ある人は、その鮮烈なリズムに陶酔する。
 またある人は、そのロマンティシズムと気品に身を沈め、また別の人は、洗練と素朴のブレンドされた旋律に癒しを感じる。(中略)
 本書が、そういったキューバ音楽を愛している人、キューバ音楽を愛しはじめている人たちへのささやかな手引きになれば幸いである。

『まえがき』より

 あの吉田憲司との共著で、前半部分にキューバ音楽の歴史を語り、後半にキューバ音楽の理論を解説する、最強のキューバ音楽解説書。『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』でキューバに興味を持ったという超初心者の方から、かなりマニアックな方まで、守備範囲は広い。合間には、おもしろコラムも多数。

 意外にも、かのマリー・アントワネットのわがままから物語ははじまる。そして、情熱の黒いルーツ、混血のカフェオレ色の物語を経て、エリアン君事件までをめぐる、キューバ音楽の数奇に満ちたドラマが語られる。

 後半は、主に吉田憲司氏によるキューバ音楽の理論編。音楽を聴くのに理論なんて.....と思われる方もついつい身を入れてしまう面白さ。キューバ音楽の要といえるリズム『クラーベ』の謎が快刀乱麻のごとく解かれる。これで、あなたもキューバ音楽通になれるかも。

 浜田滋郎氏、矢沢寛氏絶賛。
 装幀:山口誠治、表紙写真:八木啓代

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●MARI

1989年11月、パリの産婦人科医ドミニクは奇妙な患者を診察した。中米から来たというその娘は、認可されているはずのない避妊薬を注射していたという。

その直後、麻薬密輸の首謀者でありパナマの独裁者であるノリエガを倒すため、米軍がパナマに侵攻した。

その混乱の中で、ドミニクの親友で日本人オペラ歌手の万梨は、婚約者で報道カメラマンのロベール・デュボワが、消息を絶ったことを知り、急遽、パナマに向かう。

侵攻後、パナマは米軍によって36時間にわたって封鎖され、あらゆるボランティア団体も入国を拒否された。新型兵器実験の可能性を疑う国際赤十字は、調査員グニラ・ニルセンをパナマに送り込むことを決断。

そして、現地で取材活動を続けていたスペインの特派員フィゲロア、ボランティア志願のアメリカ人医師パトリック。4人が巡りあい、行動を共にするなかで、奇妙な動きをするカトリック教会。そして、麻薬組織の暗躍。

いったい、パナマで起こったことは、本当は何だったのか?

筆者初の小説にして、渾身の国際謀略サスペンス。1200枚。
井家上隆行氏、すがやみつる氏絶賛。
また、西口司郎氏の気合いの入った表紙イラスト・多田和博氏の装幀も一部で話題に。

なお、この小説執筆のために、八木はパナマ取材を決行。そのときの裏話が、【PANDORA REPORT パナマ編】に収録。(人によっては、こっちのほうが面白いとの噂も.....(-_-;))

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●禁じられた歌

1973年、チリで軍事クーデターが勃発し、世界で初めて選挙によって成立したアジェンデ社会主義政権が崩壊した。

このとき、チリ・スタジアムに政治犯として収容され、「歌によって扇動した」咎により、虐殺された歌手がいた。ビクトル・ハラ。当時、38歳。

当時、多くの曲を書いたシンガーソングライターとして、すでにチリ国内ではよく知られていた彼だったが、この事件で、ピノチェトによるクーデターの恐るべき実態は世界に広く報道され、ビクトルの名は、伝説となった。

そのビクトル・ハラは、なぜ、死んだのか?

ビクトルの周囲の人々へのインタビューによって、クーデター前後のチリとビクトル・ハラの姿を描き出したドキュメンタリー。

日本図書館協会選定図書。

※ちなみに、ビクトル・ハラの歌を是非聴きたいという方は、新星堂オーマガトキレーベルから、ベスト盤が発売中です。


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●ラテン女のタフで優雅な生き方

顔やスタイルに自信がないぐらいで、失恋ごときで、くよくよするな!

ラテンの女たちの、迫力と自信に満ちた生き方を見れば、なんか肩の力が抜けちゃうよね。

まあ、それが日本に住むあたしたちにとって、100%の解決をもたらしてくれるかっていうと、それは世の中そんなに甘くはないんだけど、でも、ほんのちょっとものの見方を変えるだけで、すっかり肩の力が抜けるっていうのも、また、よくあることだったりするのさ。

というわけで、女性向け・元気の出る本の決め手です!

実は書いたときは、それほど大それたことを考えていたわけではなかったのだけど、この本を読んで、ドツボの失恋から立ち直れたとか、新しい人生を踏み出す気になれた.......etcのお手紙を何通もいただいてしまいました。 私はそんなに立派な人間じゃないけど、ほんのちょっと誰かを元気にすることができたら、それは、とってもうれしいことです。

(でもなぜか、男性で買っていく人も多いらしい。女性心理の勉強になると思っているのだろうか?)


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●喝采がお待ちかね(旧題:PANDORA REPORT)

なぜか、椿事珍事が次々に襲うワタシの周辺には、これまた奇人変人が勢揃い。それも、アル中の天才詩人やら、謎のプロレスラーやら、武装ゲリラやら、テロリストやら、めったやたらにテンションの高いトランペット奏者やら..........。

だから、静かに暮らしたいはずのワタシなのに、いつも騒動に巻き込まれてしまうのでした。

まだインターネットが一般的でなかった時代、パソコン通信NIFTY-Serve(現@Nifty)上ではじまった八木の身辺雑記が、この本の前身。当時、かなりいろんなとこに転載されて、ちょっとした話題になりました。

とはいえ、これ、本にしたくはなかったのですよね、ホントは。

でも、光文社の編集者さんの粘りに負けて、ついに刊行! 光文社さんが期待していたほどのベストセラーにはならなかったのだけど、この作品で八木に「はまる」人が続出。その後、次々に八木作品が、複数の出版社から刊行されるきっかけを作ってくれた本です。

なお、このパソコン通信オリジナル版をお読みになりたい方は、ここをクリックしてね!

オリジナル版装幀:川島進 文庫版装幀:多田和博

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●危険な歌(旧題:ラテンアメリカ発=音楽通信)

『禁じられた歌』の続編的な作品。

ビクトル・ハラは非業の最期を遂げて伝説となったけれど、歌うことで戦った人たち、戦わざるをえない人たちは、もちろん、彼だけじゃなかった。

ペルーのタニア・リベルタ、ニカラグアのメヒア=ゴドイ兄弟、ウルグアイのダニエル・ビリエッティとアルフレド・シタローサ、メキシコのアンパーロ・オチョアやロス・フォルクロリスタス、キューバのパブロ・ミラネスやシルビオ・ロドリゲス......。

こういうふうに書いてしまうと、それはただの名前の羅列にすぎないのだけれど、そのひとつひとつに歴史のドラマがあって、わたしたちに語りかけてくるものがある。

歴史の荒波に翻弄されながらも、中南米に脈々と流れる『新しい歌』の流れを、エッセイ風に綴った作品。

文庫版イラストレーション:西口司郎、装幀:多田和博

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●貧乏だけど贅沢

えー、これは、八木の著作ではありません。

というか、この本は、沢木耕太郎さんと10人の人々の、旅を巡る対談集なのですが、その10人の中のひとりに八木が入っているわけ。まあ、それはそれでいいのだけど、この残り9人というのが、ちと凄いわけ。井上陽水さんでしょ。今福龍太さんでしょ。阿川弘之さんでしょ。高倉健さんでしょ。群ようこさんでしょ...........。

はっきりいって、八木以外はみんなメジャーな方たちばっかりなのさ。(^_^;)
内容も「森の少女とカジノの男」(井上陽水)、「死に場所を見つける」(高倉健)、「博打的人生」(田村光昭)など、タイトルだけでも心をそそるものがあるでしょ。ちなみに、八木は9番目の「ラテンの悦楽」で登場しています。 というわけで、ちょっとお値打ちの一冊ではあります。

装画:塚本やすし、装幀:緒方修一

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●ラテンアメリカくいしんぼひとり旅

タイトルそのまんまです。食をめぐる旅のエッセイ。しかもレシピつき。

レシピは、真剣に料理を作ろうというほど、キッチンにいろいろ揃えていない人でもできる人でも大雑把に作ることができて、しかもおいしいものばかり。

というのも、肝心のわたし自身が、それほど几帳面でもまめでもないくせに、おいしいものを食べるのだけは大好き、という人間だからです。

だもんで、これが案外評判がいいの。これで料理にはまったというお手紙を何通ももらってしまいました。

あなたも簡単でおいしいレシピがあったら、是非、教えてください。

装幀:多田和博

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